TokyoPanyaストーリー ~カロスキル編⑤~
フランチャイズ2号店となる東パンギョ店は2013年6月10日にオープンする事になった。
西パンギョ店も引き続き好調を保ちつつ日商平均約200万ウォン、東パンギョ店も厨房のない販売のみのお店としては上出来な日商平均100万ウォンを売上げ、2店舗の合計でほぼカロスキル店と同じ位の売上げを出していた。
全てが順調に進んでいるように思えた。
2013年8月頃、カロスキル店のシェフHくんが話があると僕を呼び出した。
Hくん「給料をあげてください!」
因みに、Hくんを韓国に呼んだ時の条件は月給250万ウォン+アパート家賃(60万ウォン)と保証金全額会社負担。韓国のアパートの保証金は普通の1ベッドルームを借りようとしたら、基本的に1000万ウォンの保証金がかかる。(探せば500万ウォンの所とかもあります。韓国は保証金を追加で1000万ウォン入れると家賃が10万ウォン安くなったりもします。)
僕 「2月に10万ウォン上げてあげたから今、260万ウォンだけどいくら欲しいの?」
Hくん「300万ウォン+アパートのグレードアップしてください!」
僕 「うーーん。。。」
なんで彼がこういう事を言ってくるかというと、Bくんの条件を僕は教えてはいないが、多分、Bくんから聞いているんだと思う。それと、カロスキル店の売上げが、Bくんがシェフをやっていた時と同じくらい引き続き出ていたからだと思う。
当時、Bくんは月給300万ウォン+売上げからのインセンティブをもらっていて、合計で450万ウォン以上はもらっていた。しかもアパートは2ベッドルーム(90万ウォン)だ。
これと比べて不服に思ったのであろう。しかし、考えてみてほしい。Bくんはカロスキル店の売上げがまだ平均150万ウォン位だった所から、平均300万ウォン位まで引き上げたという実績もあるし、まだまだTokyopanyaがどうなっていくか分からないリスクも取って韓国に来た。
それに対し、Hくんは再三の僕の誘いを断り、カロスキル店が完全に成長しきってから韓国に来て、Bくんがカロスキル店でやっていた事を引き継いでやっているに過ぎない。Hくんのお陰で売上げが更に上向いたというなら話は別だが、彼が来たから何か変わったとか、売上げが上がったと感じる事はなかった。
僕は色々説明し理解を求めたが聞き入れてはもらえなかった。
Hくん 「日本に帰れば30万円以上もらえる仕事あるんで、もらえないのであれば日本に帰ります。」
僕 「少し考えさせてくれ。」
本店、デパート店3店舗、カロスキル店、フランチャイズ店2店舗、合計で7店舗になっていたTokyopanya。彼がいなくなると早急にカロスキル店のシェフを探さなくてならない。
僕 「わかった。では3ヶ月だけ時間を頂戴。その間はその条件をのんであげるよ。その間、カロスキル店の売上げがもっと上がるような事があれば引き続きその条件で契約しよう。でも上がらないようなら日本に帰ってもらうよ。」
Hくん 「わかりました。」
僕は正直がっかりした。Tokyopanyaが開業して、ロッテデパートから誘われた時も、現代デパートに2店舗同時に出店する事になった時も、カロスキル店に4億ウォン投資を受けてお店を出す事になった時も、ずっと誘っていた元同僚というか、友達にもかかわらず、余りにも圧力的な交渉のように感じた。
人がいないんだから辞めさせる訳がない。条件をのむに決まっている。という感覚で交渉をしに来ているHくんにとても憤りを感じざるを得なかった。
つづく。
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