韓国で飲食店開業!フランチャイズ展開!

韓国でTokyoPanyaというパン屋を経営している藤原保真と申します。韓国で飲食店開業したい方に僕の経験がお役にたてば幸いです。

韓国のデパートに出店するには?

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今日は韓国のデパートに出店する際に準備しなければならない物事をまとめて行こうと思います。Tokyopanyaの話とは少し離れるので面白くはないかもしれません(笑)

出店のオファーは基本的には各デパートのMD(マーチャンダイザー)担当から店舗に電話が入ります。勿論、個人的に連絡先を知っていれば直接売り込む事も可能です。

出店のオファーはまずデパートのイベントに1、2週間出ててから、売り上げが良ければ正規出店に格上げしてもらうパターンが多いです。

韓国のデパートは出店の際、デパートから提出を求められる書類がとても多く、たった1、2週間のイベントの為に店舗イメージを3Dの図面で提出しろなどの無理難題を言われます。

慣れれば、どうってことない事務処理ですが、初めはやる事が多くて大変かもしれません。

3Dの図面を業者に頼むと最低でも200万ウォンは取られてしまいます。

これには解決策があります。店舗出店予定地を写真でとり、Photoshopでそこにショーケースや陳列台を形を合わせて貼り付けましょう。要は出店した後、どんな感じになるのかMDも知りたいだけなんで、無理して3Dの図面を提出しなくても大丈夫です。


デパートでは、直接調理をして提供する場合は必要ないのですが、パンなどを路面店で生産して納品販売する場合には食品加工業という営業許可証が路面店側に必要になります。

この食品加工業の営業許可証がとても参入障壁が高いものなのです。

路面店で販売している商品の厨房設備とは別に分離された空間に食品加工業用の厨房設備を別途用意する必要があります。僕が8年前に食品加工業の営業許可証を取った時はそこまで正確に分離されていなくても許可が下りたのでなんとかできましたが現在はとても厳しくチェックされるので、やろうと思うと他の物件に厨房を作るかリニューアルして分離した厨房設備を作らなければならないのでとても大変です。

更に、納品する全商品に対して4大栄養素分析表の表示が義務付けられているので、事前に4大栄養素分析を行ってくれる機関に商品サンプルを送り100g当たりのカロリーがいくつか?とか脂質がどれくらい?タンパク質がいくら?マグネシウムがいくら?トランス脂肪酸がいくら?賞味期限はいつまで?のような表示をラベルにして商品に貼り付けて販売しなくてはなりません。

打開策としては、食品加工業の営業許可証を持っているOEM工場に作り方を教えて納品してもらう。というやり方があります。そうすれば、1から営業許可証を取らなくてもいいし、4大栄養素分析表示のラベルも工場が貼って納品してもらえます。ただ、クオリティは少し落ちてしまうかもしれません。

現場で調理するものはその許可がいらないので、最終段階だけ現場でやるという離れ業も1つの手段です。

デパートで働くスタッフは全員、デパートの販売員教育を受けた人でないとデパート内で働かせてもらえません。これも、事前にデパートに問い合わせ予約し、スタッフに教育を受けに行ってもらい、サービステストを受けて合格しなくてはいけなくなっています。

スタッフ雇用の対策は、デパートにはそこで働くおばちゃんのソサエティがあるので、彼女達と仲良くなって人材を派遣してもらえると便利です(笑)

会計システムも複雑で、パソコンにデパートの会計システムをインストールしネットで税金計算書を発行します。入金は2ヶ月後からです。なので最初の2ヶ月間は人件費、材料費、配達費が持ち出しになります。

韓国のデパ地下食品売り場のデパートマージンは基本的に25%前後が多いです。その25%には場所代と電気、ガス、水道代が含まれています。日本のデパ地下のマージンは10%以下が多いと聞くので大分差があると思います。上層階にあるレストランフロアは電気、ガス、水道が別途にかかりますがマージンは10%~15%で交渉の余地あり。

ここまで準備して最後の難関「店舗作り」。出店前日、デパートが閉店するのと同時に入れ替えが行われる為、デパートのエレベーターは戦場になります。

まずは一斉に今日までやっていたお店の撤収が始まり、それを縫うようにして、新規の店舗作りを明日の朝の開店までに終わらせなくてはなりません。

エレベーターが2台とかしかないデパートは地獄です。ショーケースや陳列台を搬入してくれるおじちゃん達は下手すると帰ります(笑)1人でショーケースや陳列台を地下の搬入口から搬入するとかただの地獄です(笑)1度経験あり。

そうして、次の日から毎日営業です。デパート始めて1番大変なのは自分の都合じゃ休めないという所です。月一くらいしか休みないんです。

メリットとしては、知名度をあげる宣伝効果。韓国だとデパートにお店があるというだけで、ワンランクは確実に上に見てもらえます。

あと、権利金や保証金、インテリアに人を費用がかからないので低コストで店舗を増やせるという所です。でも売上から25%取られてしまうのでかなり薄利です。

結論。デパートはイベントで出るくらいが丁度いい。

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