韓国で飲食店開業!フランチャイズ展開!

韓国でTokyoPanyaというパン屋を経営している藤原保真と申します。韓国で飲食店開業したい方に僕の経験がお役にたてば幸いです。

できない言い訳をするか、できる方法を考えるか。

2009年6月、LOTTEデパートの江南店のMD担当から電話がかかってきた。「TokyoPanyaは今とてもネットで注目されています!是非!LOTTEデパートに出店して頂いたいのですが可能ですか?今度お店にお伺いしてお話しさせてもらえますか?」

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あのブログの影響力は凄まじかった。沢山のお客さんを呼び、新しい流行に眼を光らせているデパートのMD担当までも呼び寄せてしまった。

とても嬉しい悲鳴なのだが、今の設備と人員ではお店で売る分すら間に合っていない状態なのに、路面店より集客力のあるデパートで販売する量など作れる訳がない。うーん。

チャンスだ!という事はわかるのだが、現実的に無理!というのが最初に頭に浮かんだ。

人を雇った所で、今から育てて間に合うのか?

人を雇って育てた所で、お店で売る分もまだ間に合わない位なのに、本当にデパートに納品できる生産力になるのか?

厨房設備だって全然足りてない。

僕から出てくる言葉はできない理由ばかりだった。そんな僕に

先輩「じゃあさー例えばお金が1億円あったらデパートに出店できる?」

僕「そりゃできるんじゃないですか、そんだけあれば日本からパン職人雇って、お店も拡大して厨房設備も整えて。」

先輩「じゃーできるんじゃん!1億は無理だとしてもこうやって1個づつできる方法を考えて、今の現状でできる最高の形を探していけば、やれる方法は必ずあると思うよ。お金だってちゃんと返済計画を立ててあたれば、出すって人もいると思うよ今のTokyoPanyaなら。いくらあればできるの?」

僕「。。。」

返す言葉がなかった。

できない言い訳ばかりで、できる方法を本当に真剣には考えていなかったんだ。

考えうる全てを考えて出来るまで諦めない。そんな姿勢が経営者には必要なんだ!

そこから僕は考えうる方法をとりあえず、片っ端からやって行く事にした。


まずは、人を育てなきゃ!


オーブンも足りない!お金を貯めてもう1台買い足さなきゃ!


そうなると、作業スペースが狭いから、店舗の中に住むのはやめてその分、厨房を拡張しなきゃ!


配達する車も買わなきゃ!


結局僕はこの「できる方法」を完成させるのに10ヶ月もかかってしまった。

が、あの時、現実的に無理!と思っていた事ができるようになった。自分で勝手に自分のリミットを決めるのはやめよう!必ず何かしら「できる方法」の突破口はある!

♪高ければ高い壁の方が、登った時、気持ちいいもんなぁ♪
Mr.Children 「終わりなき旅」より

2010年4月、こうしてLOTTEデパート江南店にTokyoPanyaの支店が誕生した。

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写真はLOTTEデパートに開店した初日。
【左】LOTTEデパートMD担当【中央】僕【右】販売スタッフ


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